運動機能回復促進訓練   ゆざわひろみ
    公開 2019年01月27日

 肢体不自由児の不自由な身体を少しでも改善するためには、運動療法と言われる治療手技を施すこととなります。
 その中でも運動機能回復促進訓練は、首のすわり→寝返り→坐位保持→四つ這いなどの動きや姿勢保持を獲得するためには必要な訓練です。
 運動機能回復促進訓練については、ヘルス出版社発行の教本「立つ・歩くことを考えた 脳性まひ児のリハビリテーション (−運動機能獲得へのアプローチ−)」を参考にしてください。
 運動機能回復促進訓練は、運動機能訓練とか機能訓練、単に訓練などと言われています。
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 運動機能訓練によって、様々な動きや姿勢を学び獲得するわけですが、獲得するための指導法には様々な法があり、その成果や効果が異なることとなります。
 乳児から行われる運動機能訓練、幼い時期に学ぶ動きや姿勢を獲得することによって、その先の動きや姿勢が学びやすくなります。
 幼い時期は短いです。できるならば4歳頃までには歩行訓練に入りたいです。
 実践や体験から私が学んでいることは、10歳からの歩行訓練に入ることは、杖歩行は獲得できても独歩を獲得することがとても珍しい事となることです。
 全ての子どもが歩行訓練に入るわけにはいきませんが、どのお子様もできるだけ高度の動きや姿勢を獲得できるように努力したいです。
 ストレッチは子どもから見れば、受け身で良いわけですが、運動機能訓練に入ると本児の意欲にも成果や効果が影響します。
 ここに紹介するLS-CC松葉杖訓練法は、首がすわり寝返りができる子どもであれば、より成果や効果を獲られやすい訓練法です。
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 他の指導法中で、運動機能訓練を受けていて、悪い指導と思われるのがプロンボードと呼ばれる器具を使っての指導です。
 プロンボードを使って、立位と称していますがとても立位とは言えないのです。
 ちょっと見た目では、確かに器具を使って立っているように見えますが、決して立っているわけではないのです。
 このプロンボードの他にも、いろんな器具を用いて立位と称しますが、運動機能訓練は地球上の重力とどの様にお付き合いをするのかを学ぶ治療体操ですから、重力を身体に受けない運動機能訓練は不適切と言えるのです。
 LS-CC松葉杖訓練法は、坐位や体幹のバランス確保を学ぶ為に、 LS= Long leg Standing stabilizer:安定板着き長下肢装具-俗称・スタビライザを使用します。
 SRCと称する玩具が歩行器と言われるようですが、いずれ何らかの歩行を目指す子どもには使用しないのが良いと想います。
 重力も重心も関係なく指導することは、子どもにとってとても迷惑なことです。

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 製作 LS-CC松葉杖訓練法 湯澤廣美